2006年 03月 06日
聚会 |
昨日は家の近くの中国語会話教室の老師主宰の「聚会」があったので参加してきた。
つまり、中国人と日本人が会話の練習をする「聚会」である。
今回初めての開催ということで、中国人も日本人もどれぐらい来るか分からないと老師は言っていたが、結果、中国人5名、日本人7名というメンバーになった。
日本人で男は私だけ…。まあ語学やってて周りは女性ばかりという環境には慣れてますが、やっぱり日本人男性ってこういう「おしゃべり会」ってのはあまり興味がないのか…。
中国人は日本語があいさつ程度しか出来ない人ばかりで、結局「互相学習」というより中国語の練習会のような状態になってしまった。日本人も中国語初心者が多かったので、なかなか意思疎通が出来ず、私が「通訳」みたいになる状態。まあそれはそれで私にとっては中国語の練習には良いのだが…。とはいえ、それでは聚会全体としてはマズイので、初心者の方にも出来るだけ多説多聴してもらえるように、出来るだけもっていく努力はした。
老師が言うには、「これから機会があれば互相学習もいいでしょう。でもアンタ(私のこと)はだめよ!」とのこと。やはり互相学習はお互いの語学レベルが合っていて成り立つものだそうで…。やっぱりレベルが合わないと補導学習が良いということ。
老師が、当初「中国人は研究生が来るかも知れない」と言っていたので、「どこの大学の?」などと聞いたのだが、「工場の」という返事で、初めその意味がよく分からなかったのだが、その「研究生」さん女性3人が来て、彼女らに聞いてみて、初めて分かった。
つまり彼女らは、はっきり言って「出稼ぎ」さんなのである。ただ、それではビザが下りないので、日本の工場で何らかの業務の研修や研究を行うという名目で日本に来ているのである。つまり、彼女らの立場は「研究生」なのである。日本では、中国語で「研究生」というと、こういった人のことをさすらしい。中国語の勉強している者にとっては、「研究生」というと、てっきり「碩士」か「博士」と思ったのだが、それは中国で使う中国語においてである。外国語というのはその国で使えるのはもちろんなのだが、日本という環境下でもその言語を正しく使えるというのは、また別の知識が必要である。ある種「通訳」の必要知識の範疇に入るものと言えるのだろうか。
ところで、最近「中国語翻訳作法」なる本を読んでいるところである。日本語と中国語の違いについて「比較言語論」っぽく書かれてあり、お互い自然な言語にするにはどういう心構えが要るかということが書いてある。今まで必死に中国語を勉強してきたが、日本語との関係を考えることはなかった。が、今になってこういう本を読むと、今までの経験から笑えてしまうほど妙に納得するところがある。
で、その彼女らの一人と話をしていて、歳の話になり、「結婚してるの?」「家族は?」などと尋ねていたのだが、彼女が急に目を真っ赤にして泣き出した。これにはびっくりした。
彼女は30歳で、単身日本に来ているのである。結婚していて、旦那と7歳の娘を中国に置いて来ている。3年の日本滞在の予定だが、まだ日本に来て1ヶ月も経っていない。日本語もほとんど話せない。こんな環境で、つい家族を思い出させる質問をしてしまったことを、彼女が泣き始めて初めて気が付いた。日本に来てからだけでなく、中国を出るときにもいろいろ辛い事があったのかもしれない。「思い出させてごめんね」と謝っておいたが、やはり日本で中国語を使うというのは結構難しいものである。
あと、中国人の男性一人が来ていたのだが、この人は年配の方で、仕事は中国四大商業銀行の一つの日本支店で働いているとのこと。旧外為専門の商業銀行(こう言えば分かってしまいますわな)なので、英語はペラペラである。やはり、この人ぐらいの仕事になると、仕事相手はみな英語を話すような立場の人になるので、日本語が話せなくても英語が出来れば何の問題も無いらしい。ちなみに、中国の銀行の日本支店といえども、窓口にいるような人はやはり中国語の少し出来る日本人だとのことである。
つまり、中国人と日本人が会話の練習をする「聚会」である。
今回初めての開催ということで、中国人も日本人もどれぐらい来るか分からないと老師は言っていたが、結果、中国人5名、日本人7名というメンバーになった。
日本人で男は私だけ…。まあ語学やってて周りは女性ばかりという環境には慣れてますが、やっぱり日本人男性ってこういう「おしゃべり会」ってのはあまり興味がないのか…。
中国人は日本語があいさつ程度しか出来ない人ばかりで、結局「互相学習」というより中国語の練習会のような状態になってしまった。日本人も中国語初心者が多かったので、なかなか意思疎通が出来ず、私が「通訳」みたいになる状態。まあそれはそれで私にとっては中国語の練習には良いのだが…。とはいえ、それでは聚会全体としてはマズイので、初心者の方にも出来るだけ多説多聴してもらえるように、出来るだけもっていく努力はした。
老師が言うには、「これから機会があれば互相学習もいいでしょう。でもアンタ(私のこと)はだめよ!」とのこと。やはり互相学習はお互いの語学レベルが合っていて成り立つものだそうで…。やっぱりレベルが合わないと補導学習が良いということ。
老師が、当初「中国人は研究生が来るかも知れない」と言っていたので、「どこの大学の?」などと聞いたのだが、「工場の」という返事で、初めその意味がよく分からなかったのだが、その「研究生」さん女性3人が来て、彼女らに聞いてみて、初めて分かった。
つまり彼女らは、はっきり言って「出稼ぎ」さんなのである。ただ、それではビザが下りないので、日本の工場で何らかの業務の研修や研究を行うという名目で日本に来ているのである。つまり、彼女らの立場は「研究生」なのである。日本では、中国語で「研究生」というと、こういった人のことをさすらしい。中国語の勉強している者にとっては、「研究生」というと、てっきり「碩士」か「博士」と思ったのだが、それは中国で使う中国語においてである。外国語というのはその国で使えるのはもちろんなのだが、日本という環境下でもその言語を正しく使えるというのは、また別の知識が必要である。ある種「通訳」の必要知識の範疇に入るものと言えるのだろうか。
ところで、最近「中国語翻訳作法」なる本を読んでいるところである。日本語と中国語の違いについて「比較言語論」っぽく書かれてあり、お互い自然な言語にするにはどういう心構えが要るかということが書いてある。今まで必死に中国語を勉強してきたが、日本語との関係を考えることはなかった。が、今になってこういう本を読むと、今までの経験から笑えてしまうほど妙に納得するところがある。
で、その彼女らの一人と話をしていて、歳の話になり、「結婚してるの?」「家族は?」などと尋ねていたのだが、彼女が急に目を真っ赤にして泣き出した。これにはびっくりした。
彼女は30歳で、単身日本に来ているのである。結婚していて、旦那と7歳の娘を中国に置いて来ている。3年の日本滞在の予定だが、まだ日本に来て1ヶ月も経っていない。日本語もほとんど話せない。こんな環境で、つい家族を思い出させる質問をしてしまったことを、彼女が泣き始めて初めて気が付いた。日本に来てからだけでなく、中国を出るときにもいろいろ辛い事があったのかもしれない。「思い出させてごめんね」と謝っておいたが、やはり日本で中国語を使うというのは結構難しいものである。
あと、中国人の男性一人が来ていたのだが、この人は年配の方で、仕事は中国四大商業銀行の一つの日本支店で働いているとのこと。旧外為専門の商業銀行(こう言えば分かってしまいますわな)なので、英語はペラペラである。やはり、この人ぐらいの仕事になると、仕事相手はみな英語を話すような立場の人になるので、日本語が話せなくても英語が出来れば何の問題も無いらしい。ちなみに、中国の銀行の日本支店といえども、窓口にいるような人はやはり中国語の少し出来る日本人だとのことである。
by zhongmid
| 2006-03-06 01:14
| 学習漢語